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うちの母は完全寝たきりで、いつも普通に散髪されているのだろうと思っていました。先日、たまたま美容の施術の直後に面会に行きました。スタイルは丁寧に仕上げてあり、お化粧までして頂いてあり、とても綺麗になった母を見て涙が出るくらい嬉しかったです。寝たきりの者にもまごころのこもったサービスをして頂き、本当にありがとうございました。
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私たちは、病気や怪我の回復をお手伝いさせていただいているけれど、シルバーサポートの美容師さんはご利用の方々を美しくさせてあげることで多くの患者さんが、穏やかな表情になるなんて羨ましいお仕事ね・・・・
「また毎月の美容日や美容のスタッフさんと会うことをたいへん楽しみにされている方が大勢いらっしゃいますよ」とうれしいお言葉をいただいております。
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カットの後、カーラーでセットし白髪をワインスプレーでお染めとメイクをして差し上げました。10歳も20歳も若返ったご自分の姿を鏡越しににこにこしながら、「これで冥土の土産が出来ました」と冗談でおっしゃったり、「もう一度結婚したくなったよ」「結婚式以来初めて口紅をつけましたよ」と、とても喜んでいただいております。
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車椅子のまま鏡の前に座り、美容師さんから「今日はどんなヘアースタイルにしましょうか」と尋ねられると、どなたも一瞬、恥ずかしそうな表情になります。けれども、カットがはじまるときちんとご要望を伝え、きれいになっていく自分を鏡の中に見いだすと、表情がいきいきとしてきて、美容師との会話もはずみます。
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毎月美容の日は利用者の方達が、とても明るくなりベッドの上でご自分の鏡を出して楽しそうに見ていたり、事務所までわざわざ見せに来られたり、認知がとても進んでじっとしていられない方も鏡の前でおとなしくすわっているのを見て信じられず嬉しいです。カラースプレーなどを自分達もやってみたくなり、お願いして施術してもらいました。
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「まあ。写真を撮ってくださるんですか」と、はにかんだ笑顔をカメラに向けてくれました。「今日はどんな色にしようかしら。」毎月必ずカラーかパーマをかけられ、色もアッシュ系やブルー系、いろいろ試し、おしゃれを楽しんでいるお客さまです。
「美容師さんたちが来るのを、楽しみにしているんですよ。」と、とても喜んでいただいております。
今では私たちが来るのを毎回心待ちにしてくれている方々が大勢います。私たちは社会のためなんてたいそうなことは考えていませんが、このような、お客さまの本当の笑顔を見たいのでこの仕事をしています。
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ふだんじっと座っていられない認知症の人が、鏡の前で30分じっとしていたり、攻撃的で職員を困らせている人が口紅をつけてもらう自分の姿をみて、にこやかな表情になることもあり、職員もその変化に驚くそうです。「何十年もパーマなどかけたことのないお年寄りも多く、女性らしさを思い出させてくれます。髪をいじってもらえただけでうれしいもので、入っていくときと出てくるときの表情がまったく違います。部屋から見えなくなるまで拝んでいるお年寄りもいます。
このサービスを利用しているグリーン・ボイス事務長様は「職員から『きれいになったね』といわれると喜んで帰っていきます。おしゃれをすることで活力も出てきます。これだけの設備とスタッフを施設内につくることはできません」とこのサービスに満足げです。
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訪問先のお客様との触れあいから、数多くの忘れることのできないエピソードがあります。
- ・オープン当初、何名ものお客様にご利用いただき、お一人お一人に握手を求められ感謝されたこと。
- ・スタッフを我が子のように、頭や顔を撫でていただき互いに顔をクシャクシャにして喜んだこと。
- ・美容車が見えなくなるまで皆さんで手を振って見送って下さったこと。
- ・同じ場所に5分間じっとしていることが困難な徘徊癖のある方が鏡に向かい、30分間じっと美容を楽しまれていたこと。「信じられない」と施設スタッフのコメント。
- ・性格がとても攻撃的な方が美容スタッフに笑顔で接して下さったこと。この時も、大変施設スタッフの方が驚かれていました。
- ・ホスピスの入院患者の方が、ご自身の病の重さを知りながらも心温まる言葉をかけて下さり美容スタッフが涙をこらえて笑顔で接していたこと。
多くのご利用者の皆様に感謝されていることを実感でき「心のケア」という一番重きを置いて取り組んでいるテーマを毎日のように見たり聞いたりできて感動しています。
